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Affinityで画像を切り抜いてPNGで保存する方法

How to cut out images.

丸みを考慮して画像を切り抜く手順を説明します。

初心者用の内容です。

目的

Windows11の電卓の四隅は丸いです。

この丸みを考慮して画像を切り抜くことを目的とします。

一緒に頑張りましょう!

電卓の四隅
Windowsの電卓の角は丸い

環境

  • Windows 11 Pro 24H2
  • iOS 15.2
  • Affinity Desginer 2 ver 2.5.7

Affinityの切り抜き手順

  • 画像を準備する
  • Affinity Designer に画像を取り込む
  • 画像がピクセルレイヤーであることを確認する
  • ピクセルモードに移行する
  • 選択ツールでターゲットを切り抜く
  • png画像として保存する

Affinity Designer だけで作業が完了します。Affinity Photoは使用しません。

画像の準備

Windows 11の電卓の画像です。

Windows11の電卓の画像
Windows11の電卓の画像

画像を取り込む

いくつか方法があります。

  • ファイル(F)->「開く(O)」
  • キャンバスが無い状態のAffinityへ画像をドラッグ&ドロップ
  • キャンバスがある状態のAffinityへ画像をドラッグ&ドロップ
  • 配置ツール

今回は「開く」を使用して取り込みます。

「ファイル(F)-> 開く(O)-> 画像を選択して開く」

画像を読み込むと次の状態になりました。

  • キャンバスサイズは画像サイズと同じ
  • 画像はピクセルレイヤーに置かれる
  • 画像レイヤーはロックが掛かっている

レイヤーのロックはそのままでも外してもどっちでもいいです。

画像レイヤーが「ピクセルレイヤー」でない場合は後で変換します。

画像の状態を確認

ラスター操作の対象画像があるレイヤーは「ピクセルレイヤー」である必要があります。

画像がピクセルレイヤーにあることを確認してください。

各レイヤーの左端にあるパネルアイコンを確認してください。マウスをホバーするとツールチップが表示されます。

Affinityの達人は、アイコンの種類で何のレイヤーなのか判断できます。

Affinity Designer 2 ヘルプ
affinity.help

違う手順で画像を用意した場合は、「画像レイヤー」の可能性があります。ラスタライズしてピクセルレイヤーへ変換しておきましょう。

変換方法は、「画像かレイヤーを右クリック -> ラスタライズ…」です。

ピクセルペルソナへ移行

ラスタ操作をしたいのでピクセルペルソナへ移行します。

ピクセルペルソナには、「選択ブラシツール[W]」、「自動選択ブラシツール[W]」があり、それを使用します。

切り抜き部分を範囲選択する

残す部分を範囲選択するか、不要部分を範囲選択するか?

画像を見て考えましょう。

不要部分を範囲選択して削除する場合

今回の画像では、不要部分のコントラストが低く、さらに電卓との境界が明白です。

不要部分をサクッと自動認識して、電卓領域へ浸食しないのではと想定しました。

よって、自動選択ツールで不要部分を自動選択し、不要部分を削除することにしました。

  • ピクセルペルソナであること
  • ピクセルレイヤーであること
  • 対象のレイヤーが選択されていること

自動選択ツール[W]を選択し、不要部分を適当にDragする。

自動選択ツールの設定
自動選択ツールの設定

不要部分にマウスポーインターを置き、そこからDragする距離に応じて選択範囲の許容量が変化します。

この画像の場合、この開始点から始めた場合58%くらいで不要部分を選択することができました。

80%を超えると選択範囲が電卓内部まで浸食しました。

開始点とマウスの移動距離が重要です。

選択範囲の拡張
選択範囲の拡張

不要部分がそこそこいい感じに選択されたように見えます。

選択部分が破線で囲まれていることがわかりますね。

不要部分を選択して選択範囲がかこまれているところ
不要部分を選択して選択範囲が確定している

この選択範囲(不要部分)を削除します。Deleteキーを押します。

切り抜きたい部分が残ります。

選択範囲を解除します。

不要部分を削除して選択範囲を解除したところ
不要部分を削除して選択範囲を解除したところ

残したい部分を範囲選択する場合

残したい部分を選択するパターンも挑戦してみましょう。

記事は後ろにあります。

書き出し

画像をPNG形式で保存しましょう。

残った電卓をクリックして選択状態にします。

ファイル(F)-> エクスポート(E)をクリックします。エクスポートのダイアログが表示されます。

Export 画面
Export 画面

上段にファイル形式を選択する部分がありますので、「PNG」を選択します。

領域を「選択エリア」に変更します。プレビューが電卓のみを表示するようになります。

「エクスポート」ボタンを押して画像を保存して終了です。

切り抜いてpng形式で保存された電卓画像
切り抜いてpng形式で保存された電卓画像

以上です。

ご清聴ありがとうございました。

以下補足記事が続きます。ゆっくりしていってください。

残したい部分を範囲選択する場合

手前の記事と逆で、残したい部分を範囲選択してみます。

選択ブラシツール(W)」を選択します。

設定確認しましょう。

選択ブラシツールの設定
選択ブラシツールの設定

ブラシサイズの調整は”[”や”]”キーが便利です。

はみ出した場合、Altキーを押しながらマウスを操作すると選択範囲の削除になります。

残したい部分をブラシでなぞります。

まんべんなくなぞります

数字の”0″や”9″の中心の丸い部分を取りこぼすことがあります。

選択エリアを広げいてるシーン
選択エリアを広げいてるシーン

切り取りたい部分が選択されたら、不要部分を削除するため、選択範囲を反転します。

選択(S)-> ピクセル選択範囲を反転(I)

不要部分が選択されたら削除します。

以上です。

角に残るノイズの削除の方法

書き出し前の画像を拡大すると、切り抜いた電卓画像の角にはグラデーションの残りカスがあります。

電卓の角のグラデーションの残り
電卓の角のグラデーションの残り

この場合は周辺の色で塗りつぶします。

ピクセルペルソナにある「ピクセルツール」が便利です。

ブラシは「基本 – ラウンドブラシ 1px」を選択しましょう。

電卓画像の角の掃除
電卓画像の角の掃除中のところ

以上です。